【令和4年11月】お便り

【令和4年11月】お便り

お便り

寒さが骨身に沁みる日は

の訪れをひしひしと感じる今日この頃。朝の気温が氷点下になる
のも珍しくはありません。今年はまだこたつを出すのを我慢していますが、
寒さに耐えられるからというよりもこたつから出られなく
なるのを避けるためという方が大きな理由です。
人間もクマのように冬眠ができればよいのですが・・・。

ったら基本的に春まで目覚めないクマですが、
冬眠中でも出産や授乳をするというから驚きです。
 これは比較的食糧調達がしやすい秋の間にカロリーを
ため込むことができるのと同時に、外部の危険から
赤ちゃんを隔離し、安全な巣穴の中で成長させる
ことができるからだと考えられています。
 他にもリスの中には冬眠時に氷点下まで体温を下げる
種がいたり、暑さの過酷な地域のカエルやハイギョは
生き延びるために「夏眠」をとることがあるとのことですから、
ただ眠っているだけのように見えても動物ごとに
様々な生存戦略があるようです。
 最近「夏への扉」という古いSF小説を読みました。
主人公の飼い猫が冬になると家の扉のどれか一つは
夏につながっているはずだと考え、一つ一つ主人公に開けさせるというエピソードがタイトルの由縁ですが、
ほほえましく思うのと同時に困難を前に自分なりの工夫で
乗り切ろうとする姿勢には勇気づけられもしました。
今年も厳しい冬がやってきましたが、温かい食べ物を食べたり
新しい入浴剤を買ってみたりと自分なりのささやかな
生存戦略を練って乗り切っていこうと思います。

したい時もある